先日のことです。
我が家では一ヶ月の収支をおこづかい帳を書いて、親に見せ残高が合わないとお小遣いがもらえない、というシステムを取っています。
今月はそれが先週末だったのですが、子供にお小遣いをあげたところ突然大きな声をあげました。
平成31年だって!
そうです。これです。
↓
平成最後の年となった平成31年製の500円玉でした。
これは貴重なものに違いない!
ということで、子供には代わりの500円玉を渡して、私が平成31年製の500円玉を引き取りました。
そして、この500円玉にどれだけの価値があるのか早速調べてみたところ、思っていた以上に時間がかかってしまいました・・・・。
平成31年の500円硬貨発行枚数
それでは、平成31年の刻印がされた500円玉は世の中に何枚あるかご存知でしょうか。もちろん私は知りませんでした。
財務省のホームページに掲載されている、平成31年4月1日発表の資料「平成31年度の貨幣の製造枚数」によると以下の通りでした。
(単位は千枚、千円です)
種類 | 枚数 | 金額 |
---|---|---|
千円 | 300 | 300,000 |
五百円 | 207,000 | 103,500,000 |
百円 | 373,688 | 37,368,800 |
五十円 | 82,000 | 4,100,000 |
十円 | 275,000 | 2,750,000 |
五円 | 56,000 | 280,000 |
一円 | 1,000 | 1,000 |
計 | 994,988 | 148,299,800 |
この計画はその後令和改元後に3度改定され、令和2年2月17日に発表された資料によると500円玉は年間2億1200万枚が製造されたようです。
→令和元年度の貨幣の製造枚数を改定しました(財務省HP)
Wikipediaによると、2019年製の硬貨は「令和元年」の金型が完成するまで「平成三十一年」表記で製造されたようです。
→Wkipediaのページはこちら
さらに朝日新聞の記事によれば、「令和元年」が刻印された500円玉は2019年7月11日から大阪府の造幣局で製造が開始されたそうです。
当日は「打初め式」(うちぞめしき)が行われ、麻生財務相らがボタンを押すと、圧印機と呼ばれる機械で「令和元年」の文字が刻まれた硬貨が次々と出てきた、と書かれています。
ちなみに、大阪の工場には圧印機が約20台あって、それぞれ毎分750枚をつくれるそうです。
→元記事はこちら
ということで、これらの記事を総合して考えると、ほぼ半年は「平成三十一年」が刻印されていたと思われるので、概ね1億枚程度は製造されている可能性があります。
もうここまで調べた時点で、かなりやる気がなくなってきたのですが・・・
それでもさらに調べていくと、ついに、正確な数字がわかる資料にたどり着きました!
造幣局のホームページで公開されている「年銘別貨幣製造枚数」には昭和23年(1948年)から現在までのデータがまとまっています。
この資料を見ると、年度別ではなく「平成○○年」と刻印された硬貨が何枚あるかがわかるようになっています。
ついにやりました!(もっと早くわかったのでは?というツッコミはご勘弁を・・・)
それでは発表です。
「平成三十一年」と刻印された500円玉の発行枚数は・・・・
126,164千枚、つまり1億2616万4千枚でした。
1億枚も発行されているものにもはやプレミアムの価値はないでしょう・・・。
ちなみに昭和最後の年である昭和64年の500円玉は平成31年の8分の1程度の16,042千枚=約1600万枚でした。
昭和64年は7日しかありませんでしたから、金型の切り換えに時間がかかったとしても製造期間は短かったからだと思います。
平成31年500円硬貨の価値は?
ここまで調べるのに1時間かかりました。
もう調べるのを本当にやめてもいいと思いましたが、何とか気を取り直して調べてみました。
「平成31年 500円硬貨」で楽天市場で検索すると記念硬貨類しか出てきませんでした。
アマゾンではロール(1本50枚)の数本セットと記念硬貨しかありませんでしたが、ロールの価格から1枚当たりの価格を出すと約1200円ほどでした。
500円の価値のものが1200円なら2倍以上です。
でも、これは新品・未使用かつロールだからこその価格だろうとも思われ、偶然お店でもらった(はずの)私の手元にある一枚の硬貨の価値はわかりません。
そこで、Yahoo!知恵袋で調べてみると「500円は500円」「よくても1.1倍」という声が大半でした。
んー・・・やっぱりそんなものですか。
ほぼ結論にたどり着いた気もしたのですが、最後に専門家の意見を聞こうと思い、専門の買取業者に電話してみました。
電話した先は女優の木村佳乃さんにCMキャラクターが変わった「バイセル」です。
↓
古銭買取ならバイセル
こちらで表示される電話番号に電話をかけてみました。
電話に出たのは女性のオペレーターでした。
オペレーターが私の疑問に答えてくれるとは正直思っていませんでしたがとりあえず聞いてみました。
私:平成31年の500円硬貨ってどのくらいの価値があるかという質問をしてもよいですか?
オ:記念硬貨やエラーコインでなければ弊社では定価になると思います。
即答されてしまいました・・・。
つまり、バイセルでは基本的に以下のようなものに限って、付加価値をつけて買い取ってくれるようです。
- 発行枚数が限られている記念硬貨
天皇陛下御在位30年記念 500円硬貨 平成31年(2019) 未使用 - 500円硬貨なら発行枚数が最小の「昭和62年」刻印のもの(280万枚弱と平成31年の2%しかない)
500円白銅貨昭和62年(1987年)特年号未使用 - 何らかの不良、不具合があるエラーコイン(50円玉の穴がずれている、など)
50円白銅貨 穴ズレ エラーコイン 昭和56年 貨幣 【中古】(49171)
だいぶ時間をかけて調べてみたのですが、残念ながら結果は期待していたようなものにはなりませんでした。
しかし、私はまだあきらめません。
数十年後には価値が出ることを期待してひとまず大事にしまっておくことにしました。
いつか本当に価値が上昇するとよいのですが。
まとめ
「平成三十一年」が刻印された500円硬貨について調べた結果以下のことがわかりました。
- 発行枚数は1億2616万4千枚
- 使用しているものの場合、古銭としての付加価値はほぼない(額面通り)
- エラーコインだったら高く買い取ってもらえる可能性あり
最後までお読みいただきありがとうございました。